こんにちは、なつです!
今日は深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)についてお伝えしたいと思います。
実は私、昨年10月に深部静脈血栓症を患い、今も定期的に通院しながら投薬治療をしています。
この病気の始まりや、原因、治療方法など、私の実体験をふまえながらお伝えしていきたいと思います!
まず初めに深部静脈血栓症とは
何らかの原因で血液が凝固し、主に足の静脈に血栓が出来ると深部静脈血栓症を発症します。
長時間同じ姿勢で足を動かさなかったり、外傷や手術で血管の壁に炎症ができたり、がんなどの病気や、経口避妊薬の服用な
どが考えられます。
出来た血栓が肺に移動して、動脈を詰まらせると肺塞栓症を発症します。血栓が詰まる範囲が広い場合や、より太い肺動脈で
詰まると死に至る可能性があります。
病のはじまり~初期症状について
10月1日。
夕方、左足だけ浮腫みだす。自分の足を見て、左足だけ太いことに気付きました。
仕事柄、立ち仕事なので足が浮腫む事は良くありました。初めはそんなに気になるほどの事でもなかったので、そのまま夕飯の支度をしていました。
しかし、一時間程経つと左足の付け根が痛むようになりました。
痛みを感じて間もなく、怠くて重くて、とうとう左足を引きづって歩くように。
「ん?なんかおかしいな?」
この時の左足は、右足の2倍の太さに浮腫んでいて、色も赤紫色になっていました。
さすがに自分の体がおかしいということに気付きました。
浮腫むということは、何かが滞っているのだろう。
とりあえず、お風呂でゆっくりあったまって左足をマッサージしました。
大分浮腫みは引いてきたような気がしたけれど、まだまだ右足より太くて、色も悪い。
私の病の始まりはこんな感じでした。
救急へは行かずに、翌朝病院を受診することにしました。
「起きたら足が元に戻っていますように...」
足が浮腫む事ってよくありませんか?
私は仕事柄、立ち仕事をしているので夕方に浮腫む事があります。女性の方には多いのではないでしょうか。
ただ、浮腫みが片足だけに感じられるときは要注意です!!
病気の始まりのサインかもしれないので、もしこんな症状があったら一度病院で診てもらうことをお勧めします。
近くの循環器内科に
10月2日朝
昨晩よりも足の浮腫みは引いているものの、やはりまだ右足よりも太い。
ネットで調べたところ、片足だけの浮腫みは循環器系と書いてあったので、近くの循環器内科に行くことにしました。
受診するとすぐに血液検査。
結果、炎症反応が高いとのことで血栓の疑い。
もう一度血液検査でⅮダイマーを調べると、数字が高い。
※Ⅾダイマーとは、血栓が血液中にあると数字が高く出るというもので本来、1.0以下であるところ、私の場合1.82でした。
更に検査追加。
心電図検査、特に異常なし。
エコー検査。
どうやら、このエコー検査で私の血管の中に血栓が見つかっていたようです。
「やっぱり。」
実は私、ネットで調べて自分の症状と一緒だったのできっとそうだろうなと思っていました。
血栓の疑いあり。
37歳女性、紹介状を書いてもらい、すぐに総合病院へ
総合病院へ
こちらでさらに詳しく検査をします。
自分で歩いてはいけないとのことで、車いすでの移動になりました。
(私の中に血栓がある場合、その血栓がいつ肺や脳に飛んでしまうか分からないため、念のため車いすで移動するようです)
内容は先程と同じですが、しっかりと時間をかけて調べて行きます。
血液検査、心電図、エコー検査。
そして最後に先生の所へ。
検査結果
病名
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
私の左足の静脈は、膝から子宮の上あたりまでびっしり血栓が詰まっている状態でした。
そのまま入院。
朝一で病院へ出てきたので、家の事をも片付いていない中、子供達のことが気がかりでした。
が、万が一私の身に何かが起きてしまってからでは遅いので、私はそのまま入院することにしました。
入院~治療
その日の夜
血液をサラサラするために、エリキュースという薬を服用することになりました。
こちらの薬は朝晩各1錠。朝はランソプラゾールという胃薬と一緒に服用します。
足は浮腫んでいて、付け根に痛みがありましたが、自分でゆっくり歩行できました。
食事もトイレも不自由はなかったです。
何もしないでゆっくりと時間が過ぎていきます。
入院2日目
朝6時
看護師さんのおはようございますとともに採血を12本。
朝にエリキュースとランソプラゾールを服用。夜エリキュース服用。
足の浮腫みが大分良くなってきたような気がします。
まだ歩行時に付け根に鈍い痛みは残っています。
水分補給を心掛けました。
採血が苦手です...途中で倒れてしまうくらいに苦手です(´;ω;`)
今回の原因について
先生から考えられる原因として
①腸骨静脈圧迫症
②経口避妊薬の服用
と診断されました。
腸骨静脈圧迫症とは?
左の腸骨静脈は、右腸骨静脈と腰椎の間を両者に挟まれた形で走っています。ちょうど左足付け根から骨盤あたりだったと思います。
人によってはこの挟まれ方が強い場合があり、そのため血液がうっ滞し、深部静脈血栓症の原因になることがあります。
私もそこが狭くなり左腸骨静脈が圧迫されているようでした。
経口避妊薬の服用 (ピル)
実は去年の夏にホルモンバランスを崩し、顔特に口の周りにひどい湿疹ができてしまい、皮膚科の薬でも治らずに産婦人科で
ピルをもらって服用していました。ちょうど半年くらいです。
ピルの注意書きにも血栓症のリスクは書いてあったので、体の様子がおかしくなった時にピンときていました。
先生から腸骨静脈圧迫症が原因にあると、投薬では症状が良くならない場合があると言われました。
症状が良くならない場合にはカテーテルで直接薬を入れていく手術をしましょうと。
根本的に左腸骨静脈を広げる手術も必要になってくるかもしれないので、その場合も手術になりますと言われました。
手術...怖いです。
出来るだけ院内を歩いて水分補給をして、少しでも血栓が流れていきますように。
入院3日目
朝6時、採血3本。
7時に食事を済ませて、シャワーを浴びます。
8時の回診で投薬から、ヘパリンの点滴に切り替えます。
※私の場合、投薬で経過がよくならない場合にカテーテル手術になるのですが、手術になった場合は点滴治療になります。
そのため、手術になっても対応できるように今日から点滴に切り替えるそうです。
点滴も苦手です...(´;ω;`)
入院4日目
朝、採血3本。
左手に点滴、右手で採血。
少し慣れてきましたね。
回診の時に、ヘパリンの量を少し増やす。
思うように、血栓の数値が下がってきていないみたいです。
☆入院中の1番の楽しみはご飯でした。
こちらは、私の好きだったメニューです!
私は常食でした。炊き込みご飯に鮭の塩焼き、お味噌汁にデザート。
誰かに作ってもらうあったかいご飯、とても美味しかったです♪
入院5日目
朝、採血1本。あ、少なくなった。
今日も、ヘパリンの量を少し増やす。
どうやら、思っているほど数字が減っていないようです。
足の浮腫みはほとんどなくなりました。
ただ、歩くと痛みはないのですが、少し怠さが残ります。
色は少し左のほうが赤みがあるかなーという感じです。
入院6日目
今日は造影剤を使ってのCT検査の日。
造影剤を使っての検査は苦手です。
造影剤を点滴すると、一瞬で体中に薬の匂いがして体が一気に熱くなります。
薬が体に入っている感覚が、すごく苦手でした。
CT検査の結果
結果としては、膝から太もも辺りの血栓は無くなっているようです。太ももから子宮上くらいまでは、まだ血栓が残っていました。
どうやらヘパリンの点滴が効いているようです。
手術は受けなくても大丈夫なようです。
「よかった!!」
点滴が効いているようなので、このまま点滴を続けて、5日後の朝に退院が決まりました。
退院の日の朝に投薬に切り替えることになりました。
経過も良く、退院の日も決まり、ほっと一安心です。
退院の日
朝、点滴を抜いてもらって、朝ご飯の後から投薬が始まりました。
・エリキュース錠5㎎ 朝晩各1
・ランソプラゾールOD錠15㎎「サワイ」朝1錠
この時、足の浮腫みはほとんどなかったです。色も右と変わらなかったです。
深部静脈血栓症の治療について
先生からのお話で知ったのですが、この深部静脈血栓症という病気は、まだ決まった治療の形が無いようなのです。
私の場合は、
血栓がいつ肺や脳に飛んでしまうか分からない為、念のためすぐに入院。
エリキュース服用。
カテーテル手術に備えて、投薬からヘパリンの点滴に切り替え。
ヘパリンの点滴に切り替えてから、血液検査でⅮ-ダイマーの数字が下がってきていたので、点滴が効いているという先生の判断で、入院中の11日間を点滴治療。
CT検査で血栓が減っていることを確認して、退院と同時にヘパリンの点滴からエリキュースの投薬治療に切り替える。
という治療方法でした。
患者さんによっては、入院しないで初めから通院しながら投薬治療で治していくという方もいるそうです。
初めだけ入院(点滴で血栓を溶かす薬を強く効かせるために点滴の期間だけ入院して、薬を弱めるタイミングで投薬に切り替えて短期間で退院)する方もいるみたいです。
治療の形は様々ですね。
深部静脈血栓症は重症化すると命にかかわる怖い病気ですから、無理をせずにゆっくり体と向き合いながら治療して欲しいとい思います。
現在投薬治療中ですが無事に退院して、いつも通りの生活を送れていることにとても幸せを感じています。
病気を見つけて治療して下さった先生方や看護師さん、入院中支えてくれた家族、励ましてくれた友人...みんなのおかげです。
心から感謝しています<(_ _)>
完治まではまだかかりそうですが、身体に気をつけながらゆっくり自分の身体と向き合って治していきたいと思います☆
以上、深部静脈血栓症についてでした。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
皆さんも、お身体お大事にしてください。
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